本の覚書

本と語学のはなし

イエスとその時代/荒井献

イエスとその時代 (岩波新書)

イエスとその時代 (岩波新書)

 ボロボロになった古本。たぶんカトリックの人の書き込み(イエズスの表記がある)と線。前の所有者はどのようにこの本を読んでいたのだろう。恐らくはその人が亡くなった後に、この本が古本屋に売られたのだろうか。そんなことばかりが気になってしまった。

 日本人の学者でしばしば名前を挙げられているのが、田川建三大貫隆である。
 荒井はけっこう田川の説を援用している。部外者から見れば似ているような気もする。ところが田川は荒井をほとんどクソミソにけなしているのである。荒井(およびその弟子たち)と田川の対立軸というものがあるようだ。
 一方で、大貫は荒井の弟子筋にあたるのだろうけど、神の国の解釈においては荒井と田川をひとまとめにして、これに対抗しようとしている。ここにも別の対立軸があるようだ。
 日本のものは、しばらくこの辺りをめぐって読書していくことになるだろう。

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