本の覚書

本と語学のはなし

購入6-5

本の歴史

 本の歴史関係を買い足す。
 F. G. ケニオン『古代の書物』(岩波新書。例えばプラトンはどんな形態の本を読んでいたのか、あるいは読まなかったのか。自分の著作をどうやって記していたのか。案外そういうことを、私たちはよく知らないのだ。訳者の高津春繁は、日本における西洋古典学の神様みたいな人。
 岩波書店編集部編『本ができるまで』(岩波ジュニア新書)グーテンベルクから現代の技術まで、カラー版で分かりやすく解説。子ども向けと侮ってはならないようだ。
 横山紘一『図説 本の歴史』(河出書房新社。通史というよりは、テーマ別本の文化誌といった感じか。東洋の事情にも目配りが利いている。
 貴田庄『西洋の書物工房』(朝日新聞出版)。実際に西洋製本術を学んだ人の本。けっこう細かくルリユールの知識を伝授してくれる。もっと若い時にこういう本に出会っていたら、もしかしたら影響を受けていたかもしれない。

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

  • 発売日: 2011/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

エスとは誰か

 John Dominic Crossan『Who is Jesus ?』(WJK)。クロッサンは「第三の探求」の人。この本は、『イエスとは誰か』というタイトルで邦訳も出ている(新教出版社)。
 もうすぐブローティガンが終わる。次は『赤毛のアン』の予定。その後はイギリス文学に集中してみたいという希望があるのだけど、英語は神学のためにも使ってみるべきだろう。