本の覚書

本と語学のはなし

キリスト教神学入門/A. E. マクグラス

 大部の入門書。入門書だからそれぞれの項目は深く掘り下げられているわけでないけど、より高度な神学書を読むための基礎的知識はこれ1冊で十分に得られるらしい。
 一応記述が中立的であるとして評価されているが、著者は聖公会に属する福音主義の人であることは心得ていた方が良い。既に私は自分がカトリック教徒であるとは信じることができなくなっていたが、これによって一層ドグマの相対化が進んでしまった気がする(この本でカトリック批判がなされているわけではない)。

 それにしても、こんな本を読む大人にだけはなりたくなかったのに!