本の覚書

本と語学のはなし

購入7-3

Biblia Hebraica Stuttgartensia

Biblia Hebraica Stuttgartensia

  • 作者:Elliger, K.
  • 発売日: 1990/06/01
  • メディア: ペーパーバック
 Elliger『Biblia Hebraica Stuttgartensia』。ヘブライ語聖書。前に購入したものは小さすぎて、文字の周りにある細かな記号をはっきり認識するには、ちょっと辛かった。


Greek-English Lexicon of the Septuagint

Greek-English Lexicon of the Septuagint

  • 発売日: 2004/01/31
  • メディア: ハードカバー
 Lust, Eynikel, Haupie『Greek-English Lexicon of the Septuagint』。セプタギンタ用のギリシア語辞書。使用箇所や頻度のデータも掲載されている。古典ギリシア語用のIntermediateと併用するのがよい。セプタギンタを読むのかどうか、まだ決めてはいないが。


The New Strong's Exhaustive Concordance (Nelson's Super Value Series)

The New Strong's Exhaustive Concordance (Nelson's Super Value Series)

  • 発売日: 2003/05/01
  • メディア: ハードカバー
 Strong『The New Strong's Exhaustive Concordance』。ある語が聖書のどの個所で使用されているか調べることができる。それだけなら買わないのだが、重要なのは、その語の原語に振られた番号(スロトング・ナンバー)である。
 例えばヘブライ語聖書の「創世記」の冒頭の一文の動詞*1が分からなかったとする。欽定訳では「In the beginning God created the heaven and the earth」と訳されているから、動詞のcreatedをコンコーダンスで引いてみる。そうすると、この語が使われた箇所がずらっと並んでおり、その右側に番号が付いている(あるものは1254であり、あるものは2936であるが、イタリック体は新約のギリシア語である)。この番号を頼りに巻末の辞書を引くと、語の辞書形とともに簡単な意味が与えられている(この場合、聖書に現れているבָּרָאが辞書形であるから、本来辞書で引けないことはないはずであるが)。
 これだけでも十分すごいが、ヘブライ語であれば、その番号からBDBを素早く引くこともできる。必ずしもストロング・ナンバー順に配列されているわけではないが、巻末にはストロング・ナンバーとBDBのページの対照表があるから安心だ。
 欧米の神学生といえども、語学の天才ばかりではないのだろう。これがあれば、どれほど愚鈍であろうと辞書が引けないなんてことはなさそうだ。

*1:ストロング・ナンバーは動詞だけに付けられているわけではない。