- 作者:山田 恵子
- 発売日: 2012/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
山田恵子『ニューエクスプレス 古典ヘブライ語』が届いた。『聖書ヘブライ語』は休止し、こちらのCDを用いて発音練習しつつ、簡潔にまとめられた文法を確認する。やはり学習用にはなるべく薄いものの方がいいし、例文には初学者への配慮がなされていなくてはならない。どのみち最終的に使用するのは英語の辞書と文法書である。それへの橋渡しにあまりストレスがあっては困る。
『古典ヘブライ語』では現代ヘブライ語の発音で読むことを推奨している。元来ヘブライ語は子音のみで表記された。それに母音記号が付けられたのは1000年以上経ってからのことである。本来の古典ヘブライ語の発音は正確には分からない。加えて、長い間に地方間の発音差が生じた。現代の礼拝においては、聖書は出身地方ごとの伝統に従った独特のリズムで朗誦されているというが、一般的には均一化された現代ヘブライ語の発音で読むことが普及しているという。更に言えば、現代語の発音は比較的簡単である。そんなわけで、私もその方針に従うことにした。
וְאַתָּה אָדָם וְלֹא-אֵל
あなたは人間であって神ではない。(エゼ28:2)
これは「ヴェアタ、アダム、ヴェロ・エル」と読んでおけばよい。超短母音と言われる有声シュヴァもはっきり発音してよいらしいし、入力テストで「アーダーム」としておいた単語もわざわざ長母音にする必要はない。