本の覚書

本と語学のはなし

ヘブライ語途中経過

 『聖書ヘブライ語』は第5課まで進んだ。語彙はともかく、文法構造は案外印欧語に近いという印象。根気さえ続いたら、何とかなるかもしれない。セム語同士の類似は予想以上のようで、ヘブライ語を習得してしまえば、アラム語の学習に苦労することはなさそうだ。
 ただ、この本は昔ながらの硬派な語学書で、決して学びやすいとは言えない。未習の文法事項を含む例文が平気で出される。一応巻末の語彙集を引きながら(まだアルファベットの配列を記憶してないので一苦労だ)、文の骨格だけは把握するよう努めているけど、全部は理解できない。
 それと、発音がどうも分かりにくい。おおよその見当はつくが、やはりCDつきのテキストで確認してみなくてはならない。

 よく分からないところをメモ。עַצְמִי(たぶんアツミーと発音する)は接尾人称代名詞のיが名詞の語尾についた形。「私の骨」を意味する。ところが、「骨」という単語の単独の形はעֶצֶמ(たぶんエツェムと発音する)であり、子音は同じでも母音記号は著しく異なっている。このような母音の変化に何らかの規則があるのかどうか、今のところなにも書かれていない。辞書は子音の配列で引くから(子音の配列が根本義を決定する)、ある程度の見当がつくといえばつくのだけど。

 まだ動詞の説明までは行っていないけど、最大の難関は動詞を辞書で引くことができるかどうかではないかと思う。

 子音に母音記号をつけて入力することはできるのだが、それ以外のもろもろの記号の入力方法は、今のところ分からない。