今年の一冊目。
これまで読んできた幕末ものからは少し年代が下り、明治初年から日露戦争までが、正岡子規と秋山好古、真之兄弟という松山出身の三人を通じて描かれる。代表作と言われる。筆の充実のせいだろうか、政治の中枢からは離れた人たちの物語であるせいだろうか、維新後の人心の転換の早さのせいだろうか、短時日において外国との交渉が飛躍的に密度を増したせいだろうか、幕末ものよりも面白く読めそうだ。
読了本に占める割合は、司馬遼太郎が他を圧倒する年になるだろう。
- 作者:司馬 遼太郎
- 発売日: 1999/01/10
- メディア: 文庫