本の覚書

本と語学のはなし

最後の大量注文


 独文科の教授の研究室に岩波の鷗外全集がずらりと並んでいるのを見て、私のちっぽけな筑摩の全集を恥じ、いつかあれを手に入れたいと念願したことがあった。


 鷗外関連本をまたまとめて注文する。
 鷗外の訳したもの、訳されたもの。『諸国物語』上下、『現代語訳舞姫』。『舞姫』を訳したのはあの井上靖だが、現代語訳よりも解説が読みたくて。
諸国物語〈上〉    ちくま文庫 諸国物語〈下〉 (ちくま文庫) 現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)


 親族の書いたもの。『森鷗外・母の日記』、森潤三郎『鷗外森林太郎』、森類『鷗外の子供たち』、小堀杏奴『朽葉色のショール』、同『不遇の人鷗外』。鷗外の子どもたちはみな西洋でも通用するよう命名されている。茉莉の子を爵(本当は上の部分が「木」になっていて、ジャクと読む)と名付けたのも、鷗外の仕業らしい。ジャックはフローベール研究家で、蓮實重彦の師。「お前ら、感情教育を知ってるか。感情教育ってのは終わらねえんだ」と語ったという。
増補版 森鴎外・母の日記 鴎外森林太郎 鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (ちくま文庫) 朽葉色のショール (講談社文芸文庫) 不遇の人 鴎外―日本語のモラルと美


 その他。吉野俊彦『鷗外・啄木・荷風 隠された闘い』、森まゆみ『鷗外の坂』、長島要一『森鷗外 文化の翻訳者』。
鴎外・啄木・荷風 隠された闘い―いま明らかになる天才たちの輪舞 鴎外の坂 (新潮文庫) 森鴎外―文化の翻訳者 (岩波新書 新赤版 (976))


 今後しばらくの課題は、キンドルをどう利用するかということになる。


 右上の画像は小堀杏奴

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