本の覚書

本と語学のはなし

大いに遅れている「夜の果てへの旅」

 C’est difficile d’arriver à l’essentiel, même en ce qui concerne la guerre, la fantaisie résiste longtemps.
 Les chats trop menacés par le feu finissent tout de même par aller se jeter dans l’eau. (p.33)

 戦争みたいな問題でも、本質に到達するのは容易なことじゃない、幻影はなかなか退散しない。
 火に怯えすぎた猫はけっきょく水の中に飛びこんでいくという。(上p.50)


 読みたいものに一通り手を出して、幾つかからまた手を引く。そういうことを繰り返しながら、大して変わりばえのしない結論に落ち着く。
 職場では司馬遼太郎を従とし、司馬を除く文学や歴史(日本語で読めるもの)を主とする。
 家では歴史参考書(世界史、日本史)、外国文学Ⅰ(ドイツ文学、ラテン文学、ギリシア文学)、古文(文学、道元)、外国文学Ⅱ(フランス文学)、外国文学Ⅲ(英米文学)の五つが基本(括弧内に複数の項目があるものはローテーションで)。職場の本を家で読んでも構わない。聖書は外す。たまに気になる箇所だけ開けばいい。道元は古文の範疇に入れているが、しばらく熱心に取り組むことはないだろう。
 要は日本文学も読もう。ドイツ語、ラテン語、ギリシア語は捨てるに忍びない、ということである。まだ欲張りすぎているかもしれない。


 第二回宅配買取を依頼した。今回は洋書、事典の類を中心に。リユースじゃなくてリサイクルに回されるものも多いんじゃないかと思うが、とにかくこれで大分すっきりした。もう衝動買いはいけない。