本の覚書

本と語学のはなし

『L’Assommoir』


●Zola『L’Assommoir』(Le Livre de Poche)
 ゾラの『居酒屋』を読了。長かった。読み易いともいえない。職人の仕事を丹念に描写するので、辞書を引いても想像力の働かないような単語がたくさん出てくる。当時の庶民の会話もなかなか難しい。注釈のないページの方が少ないくらいだから、たぶん現代のフランス人にとっても分かりにくい部分は多々あるのだろう。
 しかし、読み終えた充実感はたいしたものだ。最近は、フランス文学を読む日はフランス文学だけに集中することにしている。読む量が格段に増えた。長編に没頭する感覚を、フランス語でも味わえるようになってきた。
 ジェルヴェーズやクーポーが最後に落ち込んだ最下層の生活は、私がこれから目指すところでもある。恐らく私もこのようにして最期を迎えるであろう。

Un matin, comme ça sentait mauvais dans le corridor, on se rappela qu’on ne l’avait pas vue depuis deux jours ; et on la découvrit déjà verte, dans sa niche. (p.503)

ある朝、廊下にひどいにおいがするので、みんなは二日前から彼女の姿が見えないのを思い出した。ねぐらへ行ってみると、血の気のなくなっている彼女が見つかった。(p.603)


L'Assommoir (Le Livre de Poche)

L'Assommoir (Le Livre de Poche)

【参照】
居酒屋 (新潮文庫 (ソ-1-3))

居酒屋 (新潮文庫 (ソ-1-3))

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