本の覚書

本と語学のはなし

大学時代の本の覚書(2)


ハイデガー存在と時間
 世界とは何らかの地平から照射された意味の連関であるというようなことを、おぼろげながら理解する。恐らく私にとって哲学はその程度で十分なのだ。
存在と時間〈1〉 (中公クラシックス) 存在と時間II (中公クラシックスW29) 存在と時間〈3〉 (中公クラシックス)


ニーチェツァラトゥストラはこう言った
 長い間、何を言葉にしても砂のように崩れていくような無力感に陥っていた。それを救ったのがニーチェの蛮勇である。
ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2) ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)


■『ギリシア悲劇
 アイスキュロスではまだコロスの韻文に重きが置かれ、古風な荘重さを醸し出している。今日的な趣味からすれば、ソポクレスの『オイディプス』がギリシア悲劇の頂点であることは間違いない。エウリピデスに至るともうメロドラマであり、デウス・エクス・マキナはご都合主義にしか見えない。三大悲劇詩人というが、それぞれが全く別の時代に属しているかのようだ。一気に読み通すとき、その風を感じることができる。
ギリシア悲劇〈1〉アイスキュロス (ちくま文庫) ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫) ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫) ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)


モーム『月と六ペンス』
 辞書を使わずに原文で読んだ。だいたいの筋を追うことはできた。他人には計り知れない理由で全てを捨てる主人公に強い共感を覚えた。数年前、ていねいに原文を読み返し、最初の時に正確に読んだはずがないことを知る。ストーリーテラーとして少々やりすぎてしまったのではないかと思う挿話もあるけど、主人公のことは相変わらず愛してやまない。
月と六ペンス (岩波文庫) The Moon and Sixpence (Dover Thrift Editions)

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