本の覚書

本と語学のはなし

「自負と偏見」もうすぐ夏休み

My dear Miss Elizabeth, I have the highest opinion in the world of your excellent judgement in all matters within the scope of your understanding ; but permit me to say that there must be a wide difference between the established forms of ceremony amongst the laity, and those which regulate the clergy; for, give me leave to observe that I consider the clerical office as equal in point of dignity with the highest rank in the kingdom―provided that a proper humility of behaviour is at the same time maintained. (p.79)

いや、お嬢様、お嬢様のごりっぱなご意見に対しましては、満腔の敬意を払うものでございます。だが、ただそれは、お嬢様のおわかりになる範囲内の問題についてでございましてね、この場合は、わたくしの意見も一つおゆるしねがいたいのでございます。つまり、一般俗界の習慣礼法と、わたくしたち聖職者間のそれとのあいだにはですね、たいへんなちがいがあるということでございますね。と申しますのはですねえ、まことに口はばったい言い方ではございますが、この聖職という仕事はですな、威厳という点では、王国最高の位にも匹敵するものじゃないかと考えるわけでございますな――もちろんその場合、どこまでも謙遜さを失ってならないことは、いうまでもございませんがね。(pp.156-157)


 こういうもってまわった言い方も楽しめるようになった。


 学校にて。来年度の仕事についてさりげなく話を振られたが、来年度のことはまだ何も決めていないと伝えておいた。講師業は塾も学校も1年限りだろう。しかし、そこまでは口にしない。
 今週から夏休み。8月に4回だけ特別授業をするが、あとは9月まで何もない。


 塾にて。中学部の方ではとっくに夏期講習の研修が始まっているけど、高校部ではシフトのことも授業内容のことも全く話がない。まあ、明日の授業の内容でさえまだ知らされていないんだから、そこまで手が回らないのかもしれない。
 今週2日出勤すれば1学期が終了する。夏期講習は恐らく高校部に夜間11回出勤するだけではないかと推測する。何もないならそれでもいい。疲れた。


 某地方新聞のコラムは、パートの募集に30前後の男性が応募してくると嘆いていた。政府の無策を難じるという展開に持ち込むための枕にすぎないけど、やはりど田舎の新聞だなあと思う。私などが面接に行けば、どれだけ冷たい視線を浴びせられることだろう。


 暑くて何もできないので、当面は歴史参考書とフランス語と英語と翻訳文学を読むだけになりそうだ。