本の覚書

本と語学のはなし

「居酒屋」2学期

Elle se montrait trop tolérante, chatouillée parmi ces petites qui avaient de la rigolade plein les yeux, les prenant à part pour leur tirer les vers du nez sur leurs amants, leur faisant même les cartes, lorsqu’ un bout de l’ établi était libre. Sa peau dure, sa carcasse de gendarme tressautait d’ une joie dansante de commère, dès qu’ on était sur le chapitre de la bagatelle. (p.418)

ルラは茶目気たっぷりな目をした小娘たちのあいだにまじって、ひどく鷹揚だったし、じぶんでもいい気になっていた。しかも、恋人ののろけ話をさせるために、小娘たちを片すみへつれてゆくし、仕事台の端があいているときには、自分からトランプの札を切ってやったりした。彼女の硬くなった肌も、憲兵のような体つきも、うわついた話になると、もうぞくぞくするようなおしゃべりの楽しみにふるえた。(p.486)


 2学期からは中学のクラス授業に専念することになる。1クラスだけ国語を担当するかもしれないが、あとは全部英語。時間にだいぶ余裕ができる上に、収入が大幅に減ることもなさそうだ(場合によっては増えるかも)。中学の授業は塾長の監視が厳しくて精神的にきついのだけど、今年度いっぱいと思えば何とか我慢できるだろう。
 中学の授業担当はかなり入れ替わりが激しい。5月の生徒アンケートでは私よりずっと成績の良かった人たちも、個別指導に戻されたり、別の校舎に移されたりしている。授業研修なんかより、もっと力を入れてやるべきことがある。
 高校のクラス授業は、その存在意義がよく分からなかったので、撤退することに未練はない。根本的にやり方を変えなくては英語力がつくはずもない。中学生向けの塾の延長であるから、教師の側も生徒の側も耐えることはできないと思うけど。