本の覚書

本と語学のはなし

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Goethe『Faust Erster und Zweiter Teil』(insel taschenbuch)


 ゲーテファウスト』の合本。ついつい買ってはみたものの、英仏以外の言語はどうしようか迷っている。暇な今でさえ迷っているのだから、未来があるとは思われない。
 ギリシア語とラテン語は教養程度の知識で満足するとしても、ドイツ語は現に使われている言語でもあるし、私は独文の出身でもあるし、もう少し踏ん張ってみるべきか。『ファウスト』の翻訳は高橋義孝森鴎外のものを持っている。どちらを参照するにせよ、原文と対照してみるのは楽しい作業となるに違いない。
 しかし、現実的に考えれば英仏文学原典講読のローテーションに組みこむのが無理のないやり方になるだろう。英仏の犠牲を考えると躊躇せざるを得ない。