本の覚書

本と語学のはなし

『道元禅師全集11 永平広録2』


●『原文対照現代語訳・道元禅師全集11 永平広録2』(鏡島元隆訳註、春秋社)
 『永平広録』全10巻のうち、巻4から巻6を収録する。
 幾度も中断を繰り返しながらこつこつ読んできた。気がつけば前回の読了*1から4カ月半も経っている。『永平広録』はまだ2冊残っているのだが、さすがに飽きてきたから、次は久し振りに『正法眼蔵』だ。

【読み下し】463 上堂。身心脱落と皮肉骨髄、あに自他にかかわらんや。微笑破顔みしょうはがんと地水火風、未だ曾て相離れず。正当まさに恁麼の時、這箇の道理を相委悉いしつすや。良久して云く、昔年むかし曾て決す龍蛇の陣、今日還って同ず稚子ちしの歌。(p.198)

【現代語訳】463 上堂して言われた。身心が脱落することと、身心を形成する皮肉骨髄の五蘊、その間にどうして自他の別が存在し得ようか。また破顔微笑ということと、大地を構成する地水火風の四大との間も、かつて相離れたことはない。まさにこのとき、大衆諸君はこの道理をくわしく知っているか。しばらくして言われた。そのかみ(身心脱落以前)は龍蛇の陣のように、それらは厳しく対決したが、今日(身心脱落以後)は稚子おさなごの歌のように、まったく一つである。(p.198)


永平広録〈2〉 (原文対照現代語訳・道元禅師全集)

永平広録〈2〉 (原文対照現代語訳・道元禅師全集)

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