本の覚書

本と語学のはなし

ダロウェイ夫人


 ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』を始める。原文は Penguin Popular Classics。翻訳はたくさんあり、その上なぜか最近また新訳が出たが(既存の翻訳に問題があるのだろうか?)、私が持っているのは集英社文庫の丹治愛訳。講談社選書メチエの『批評理論』で丹治愛がこの作品を扱っていたためである。
 冒頭部分を書き抜いておく。

 Mrs. Dalloway said she would buy the flowers herself.
 For Lucy had her work cut out for her. The doors would be taken off their hinges; Rumpelmayer’s men were coming. And then, thought Clarissa Dalloway, what a morning―fresh as if issued to children on a beach. (p.5)

 ミセス・ダロウェイは、お花はわたしが買ってくるわ、と言った。
 ルーシーはたくさん仕事をかかえているのだから。ドアは蝶つがいからはずすことになっているし、ランペルメイヤー菓子店からは配達が来ることになっている。それに、とクラリッサ・ダロウェイは思った。なんてすてきな朝だろう。海辺で子どもたちに吹きつける朝の空気のようにすがすがしい。(p.11)


 フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』はこの次にきっと読む!

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