本の覚書

本と語学のはなし

『馬場・高杉の合格! 数学Ⅲ・C』 〔42〕


●馬場敬之・高杉豊『馬場・高杉の合格! 数学Ⅲ・C』(マセマ)
 これで一通り学んだことになる。高校数学はあまりにも簡単だった。驚愕の事実である。なぜ学生時代にもっときちんと勉強しなかったのだろうか。昨日役所時代の同期の人と話している中で図らずも飛び出した言葉ではないが、私の人生はいつしか20年遅れになっていた。
 受験のことはよく分からないので、責任を持って言うことはできない。しかし、社会人が高校数学を学び直したいとなれば、マセマは最良の選択肢の一つである。「合格!」シリーズよりやさしい「元気が出る!」シリーズもあるし、その下には「初めから始める」シリーズもある。仕事で数学を必要とするとか、数学が気になって仕方ないとか、暇で暇で死にそうだという人には、一度書店で手に取ってみることを強くお勧めする。


 既に『馬場敬之の合格! 数学Ⅰ・A』(マセマ)の1回目の復習を始めている。これまではノートと鉛筆を使ってていねいに解答を書き写していた。ケーリー・ハミルトンの定理が出てくれば、いちいち「ケーリー・ハミルトンの定理を用いて」と書くのである。だが今度は基本的に読むだけ。復習は2回は繰り返したい。
 で、これからのメインは証券アナリスト試験の勉強である(むろん受験はしない)。CFAのガイドブックに入る前に、明日からは『証券アナリストのための数学再入門』(ときわ総合サービス)に取り掛かる。偏微分テイラー展開以外は高校数学でカバーできるし、難問奇問を解くようなレベルが求められているわけではない。証券分析における数学の応用を概観すればよい。


 物理と化学はいつ学ぼうか。読書の時間の中で少しずつ、という以外に方法はなさそうだ。いま経済学史の本を1日10ページずつ読んでいる。その後釜に据えることにしよう。