本の覚書

本と語学のはなし

『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。』


きたみりゅうじフリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。』(日本実業出版社
 申告書の書き方とか帳簿のつけ方を学ぶための本ではない。「ぶっちゃけどこまでが必要経費?」というような節税に関する疑問を、税理士の先生にぶつけてみるのがメイン。名前を伏せることを条件に、普通の申告手続きの本には載っていないような手法を教えてくれている。
 翻訳で1000万円稼ぐことはないだろうけど、万が一そんな大先生になってしまったら、消費税込みの翻訳料を請求できるものなんだろうか(本来は売り上げの額に関わらず消費税分も貰ってかまわないのだけど)。
 法人化は必要ないだろうなぁ。700万円から800万円の利益をコンスタントにたたき出すようになったら、おそらく法人化した方が税金は安くなるというのだが、そんなに目標は高くない。
 青色申告はした方がよい。フリーランスで白色申告にする理由は何もないという。私の場合は青色専従者給与のメリットを享受することはないだろうけど、特別控除(10万円もしくは65万円)とか赤字の繰越控除(場合によっては繰戻還付)だけでも十分。65万円控除を目指すなら若干の勉強とソフトの購入が必要だが、申告の有無に関わらずきちんと管理しておいた方が気分もよいだろう。
 もっと黒い部分については(もちろん犯罪ではないはず)、自分でお確かめください。