本の覚書

本と語学のはなし


★『フランス名詩選』(安藤元雄入沢康夫渋沢孝輔編,岩波文庫
★『イギリス名詩選』(平井正穂編,岩波文庫
★『アメリカ名詩選』(亀井俊介川本皓嗣編,岩波文庫
★『ドイツ名詩選』(生野幸吉・檜山哲彦編,岩波文庫
★山田博志,フランク・ヴィラン『1からはじめるフランス語作文』(白水社
★廣重勝彦『デイトレード入門 短期売買の極意』(日経文庫)
★田嶋智太郎『FXチャート「儲け」の方程式』(アルケミックス)


 詩とはあまり縁がない。昔ランボーとか中原中也を読んで興奮したことはある。
 学生時代はドイツ文学を専攻したから、授業でリルケとハイネの詩を一つずつは読んだはずだし、自分でも白水社の対訳ゲーテ詩集をカセットごと購入してよく聴いていた。
 英語の授業では、イギリス人教授が毎年詩の講読をやっていて、ワーズワースやコウルリジを読んだ。といっても、ほとんど詩人に関する伝記的な話を聞かされただけだし、詩も先生が音読するだけで和訳などしない。怠けていても一向に構わないのだ。私は留年しているから、この先生の授業を二度受けた。毎年録音テープの再生でもしているかのように、同じことを繰り返している。冗談に至るまで一字一句違わない。夏になれば、窓を開けて厳かに「Fresh air !」と叫ぶ。テストのときは私の答案を覗き込み、出席簿を確認して「Dangerous !」と囁く。
 詩にまつわる思い出はこれきりである。


 フランス語作文の本は、想像以上に初歩的なものだった。まあよい。佐々木郄政『英文構成法』(金子書房)と並行して学び、英仏作文の基礎を固めよう。
 しかし、作文はその先が問題だ。


 デイトレードをするつもりはないが、何が行われているのかくらいは知っておきたい。
 FXの本の表紙には、「ファンダメンタルズに騙されるな」と書いてある。私が株とか為替をやるとしたら、ファンダメンタルズを分析する目を養うためであるべきで、チャートしか見ないような取引は意味がないのかも知れない。しかし、「ひょっとして儲かるのでは」という誘惑は感じている。