本の覚書

本と語学のはなし

ロマンス

 さっそく書くことがなくなってしまった。
 結局は、通信講座と「ニューズウィーク」と「ル・モンド」と「ヴェリタス」と「日経新聞」と英仏独文学作品の原典講読と聖書と簡易な歴史・政経のハンドブックと読書。参考書の類はなるべく端折って、効率よく吸収すること。
 図書館でうるさいのは、ほとんど中年から老年の男性である。鼾をかいたり、口からくちゅくちゅと嫌な音を発したり、手の中でくしゃくしゃと何かをもてあそんだり。今日は事典か何かを眺めながら、ページを繰るごとに「あ、そっかー」とか「ふうーん」と独りごちる寂しがり屋のロマンスグレーが来ていた。隣の青年はいい迷惑だ。ところが、私の向かいの若い女性が去ると、とたんに静かになった。何かのアピールだったのだろうか。程なく老人も去って行った。隣の青年、毎日図書館に通って公務員試験の勉強をしているというのに可愛そうだったねえと思って見てみたら、文庫本に読みふけっていた。

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