本の覚書

本と語学のはなし

よそもの


☆『100のフレーズ』
☆「ニューズウィーク」「ル・モンド
☆『英文精読講義』「イングリッシュ・プラス」
☆『月と六ペンス』『異邦人』
☆『翻訳語成立事情』「梅花」


 午前中、寝てしまう。先週も土曜の午前に寝た。疲れが溜まる頃なのだろうか。ただ睡眠不足だっただけか。目を酷使しているせいか。
 そういえば、いつも目が疲れている。勉強のせいか。図書館が暗いためか。眼鏡のフレームが若干ゆがんでいるからか。コンタクトにしてみようか。


 図書館では初めて個人使用の机を借りてみた。蛍光灯付きなので目にやさしい。この机は本来図書館の資料を用いて研究する人のためのものであり、学習参考書等を持ち込んで勉強してはならないことになっている。しかし実際には、大半の人がその決まりに違反しているようである。
 予約して借りた野崎歓『理想の教室 カミュ『よそもの』きみの友だち』(みすず書房)を繰る。『異邦人』の新訳だとばかり思っていたら、最初に抄訳が載っているだけで、残る大部分は作品論である。ヤングアダルトの本なので、学生を読者として想定しているのだろう。ちょっとがっかりした。
 野崎は新潮文庫の窪田啓作訳『異邦人』を名訳として絶賛しているし、今でも十分読める訳だと私も思うが、そろそろ誰か新訳を出してくれないだろうか。
 机と野崎の本とを確認すると、机の利用証を窓口に返却し、大きなテーブルに移動していつもの通り「ニューズウィーク」と「ル・モンド」を読む。すぐに目に疲労を覚える。やっぱり暗いし寒い。何とかならないだろうか。まあ、ここも本来持ち込みの参考書で勉強するスペースではないのだから、長居をさせない作戦なのかもしれない。


 帰宅してから夕食までは、午前中にできなかった英文解釈と翻訳通信講座に取り組む。この時間は本来文学の原典講読にあてるはずだったが、それは夕食後に送る。
 学生時代、『月と六ペンス』をほとんど辞書を使わずに読んだ。大意が分かればよいというやり方は、その時初めて経験したのだった。それはそれで勉強になったが、今ていねいに読み返してみると、当時どこまで本当に分かっていたのだろうかと甚だ疑問に思う。私には「モームは簡単」と刷り込まれていたのに、決してそんなことはないのだ。


 そんなわけで、今日は何とかごまかしながら体裁を整えた日。

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