本の覚書

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『英語学習7つの誤解』


大津由紀雄『英語学習7つの誤解』(生活人新書)
 7つの誤解のリストは以下の通り。


1.英語学習に文法は不要である
2.英語学習は早く始めるほどよい
3.留学すれば英語は確実に身につく
4.英語学習は母語を身につけるのと同じ手順で進めるのが効果的である
5.英語はネイティブから習うのが効果的である
6.英語は外国語の中でもとくに習得しやすい言語である
7.英語学習には理想的な、万人に通用する科学的方法がある


 誤解してはいけないのは、大津がこれらの誤解の逆を真であると主張しているわけではないということだ。
 留学すれば必ず英語が上達するとは限らないし、留学に見合うほどの実力がつかないことはよくある話だろう。だからといって、留学に意味はないとまで言っているわけではない。実際、大津自身もボストンに留学している。
 王道はないという。それは楽をしてマスターできるような万人向きの方法はないということであって、「要は努力であり、結局は、その努力をいかにして継続させることができるかということに行き着く」(139頁)。それこそが「王道」なのだ。
 英語学習者へ、こんなメッセージを送っている。


 単なるあこがれだけでは長続きしません。外国語を身につけるということは一大事業なのだという自覚が大切です。そこまでは無理というのであれば、英語はあきらめたほうがよいと断言できます。(190頁)


英語学習7つの誤解 (生活人新書)

英語学習7つの誤解 (生活人新書)

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