本の覚書

本と語学のはなし

退学届と学割

 休日も平日と同じ時間に起床すると、とても生産的である。
 今まで、そんなこと全く思いつかなかった。起きることにどんな意味があるのか分からなかった、と言うべきだろうか。
 ともかく、今後の勉強に希望を抱く。


 日々の時間割もほぼ決定する。
 月曜日と火曜日を休日にしようと思う。休みといっても、完全なオフではない。英仏独の文学とヴェリタスを集中的に読むことにする。


 未だに迷っているのが、ギリシア語とラテン語。マスターするほどの時間をかけることが出来ないのなら、いっそ止めてしまった方がいいのではないか。基本的な事柄はそう簡単に忘れるものではないが、週一回の勉強で前進するのは難しい。
 しかし、後悔するだろう。今も学生時代のある光景が頭をよぎった。
 大学の事務室で、退学届の用紙をもらった直後に学割の申請をした。辞めたら学割は使えないと言われる。田舎に戻って親を説得するのに学割を使うのだから、学割が先で退学が後だと言い返した。そのことと古典語に直接の関係はないが、結局退学を思いとどまったのは古典語がきちんと読めるようになりたかったからである。今簡単に手放してしまっては、あの当時の真剣さ(退学するにしろしないにしろ、確かに真剣であった)を金輪際忘却することになりそうな気がしてしまう。