本の覚書

本と語学のはなし

『どろんここぶた』


アーノルド・ローベル『どろんここぶた』(岸田衿子訳,文化出版局
●Arnold Lobel『Small Pig』(HarperCollins)
 甥が来て勉強の邪魔をされたので、仕方なく絵本を開く。
 ぼろぼろになった『どろんここぶた』を今でも持っている。2、3年前に新しいのをもう1冊購入した。ついでに原典も手に入れた。今日は原文と岸田訳を比較検討してみたのである。
 翻訳ってすごいもんだと思う。


 “Heavens!” cries the farmer’s wife.
 「おーや おや!」おばさんは びっくり。


 “This place is too neat and shiny for me,” he says.
 「こんな うち、ぴかぴか すぎて、つまらないや」


 The small pig sits down and sinks down into the mud.
 “Lovely, lovely,” he says, and then he goes to sleep.
 こぶたは どろんこの なかに すわって、ずずずーっと しずんで いきました。
 「らくちん らくちん。」そのうち、こぶたは、ねむって しまいました。


 他にもいろいろと感心したのだが、短いお話だから、興味のある人はご自分で読んでみてください。

どろんここぶた (ミセスこどもの本)

どろんここぶた (ミセスこどもの本)

Small Pig (I Can Read Level 2)

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