本の覚書

本と語学のはなし

60


 今日は仕事。
 3月に入ったら、急速に気力が失せた。
 ありていに言えば、現在赴任している土地とその住民、なかんずく、職員たちに対して、虫酸の走るような嫌悪感を抑えることができなくなってきた。今この土地の職員のトップに会ったら暴言を吐きそうな気がする。喧嘩をすることなんてないものだから、うまく啖呵が切れそうにないのが残念だ。ここで働いた2年は無駄だった。


 その1。
 残る4週間、毎週1日ずつ休みを取るとする(本当はもっと休みたいし、休むかもしれない)。最終日を除いて、実質的な勤務日は残り15日、時間にして120時間。
 1日を2分割すると4時間、トータル60時間。


 その2。
 4月に入ったら2週間ほど旅に出るとする。大阪のゲストハウス、温泉街の湯治宿、地元のウィークリーマンション…。
 だが、何で逃避行が必要なのだろう。


 考えるべきは60時間の使い道であって、4月以降のことではない。今出来る仕事はほとんど済ませてあるし、個々の業務に関してマニュアルも作成してあるし、引継ぎ書もほぼ完成している。電話がかかってきてもそう答えるだけのことだ。後のことは知らない。