本の覚書

本と語学のはなし

『アンナ・カレーニナ(中)』

トルストイアンナ・カレーニナ(中)』(中村融訳,岩波文庫
 本当は全部読み終えてから感想を書きたいところだが、一時挫折したりして長丁場になっているので、とりあえず中巻読了の報告を。
 初めて読んだ中学生の時も、相当時間を掛けた記憶がある。と言うより、その記憶しなかくて、内容なんて完全に忘れ去っているから、今回も初めて読む作品のよう。中断したり、退屈したりしながら、ゆっくり読むのが、トルストイの正しい読み方なのだと、自己正当化してみたくもなる。
 私には、興に乗って一気呵成に読むことはできないけれど、年齢とともにドストエフスキーよりも好んでひもとく作家になりそうだ。と、『戦争と平和』も『復活』も読んでないくせに、生意気な予感を抱く。『イワン・イリッチの死』は岩波文庫で持っているけど、古典新訳文庫でも購入することにした。『アンナ・カレーニナ』の新訳も切に望む!

アンナ・カレーニナ〈中〉 (岩波文庫)

アンナ・カレーニナ〈中〉 (岩波文庫)