本の覚書

本と語学のはなし

「洗面」

 しかあれば、天下の出家在家、ともにその口気はなはだくさし。二三尺をへだててものいふとき、口臭きたる。かぐものたへがたし。有道の尊宿と称じ、人天の導師と号するともがらも、漱口・刮舌・嚼楊枝の法、ありとだにもしらず。これをもて推するに、仏祖の大道いま陵夷*1をみるらんこと、いくそばくというふことをしらず。(道元「洗面」)


 元日に引用した文章のちょっと後に出てくる。
 中国に行ったら、出家も在家も、半径1メートル以内に入れば、みんな息が臭くて耐え難かった。なんと仏法の衰えたことか、というのである。

*1:衰えたさま。

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