●トルストイ『アンナ・カレーニナ(上)』(中村融訳,岩波文庫)
兄の不倫による夫婦仲の危機を調停するため、アンナはペテルブルクからモスクワに向かう。そこで彼女はウロンスキーと出会い、自らも不倫へとのめり込んで行く。
中学時代に読んだけれど、退屈したことしか覚えていない。ところが読み直していると記憶がよみがえる。都合のいいことに、「確かにこの話は読んだな」と思い出すのであって、先の展開までは分らない。
1か月近くもかけて、ようやく3分冊の1冊目を終えた。感想が書けるならば、全部読み終えてから書くことにして、これは上巻読了のしるしに。
このところ集中的に読んでおり、まだ1、2か月は続く現代日本文学が、全部まとめてこの1冊ほどの価値があってくれたなら、御の字である。