本の覚書

本と語学のはなし

6月

 父が倒れ、入院したことに尽きる6月であるが、いつものように振り返っておく。


【読書】
◆先月に引き続き、現代日本文学特集。とはいえ、既に、池澤夏樹村上春樹大江健三郎須賀敦子あたりに絞ろうかと考え始めている。
◆今月の一冊は、須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)。


【語学】
◆文学の比重が大きくなるにつれて、哲学を押しのけ文学も原典で読みたくなる。現在は折衷的案を採用しているが、どこまで続くか。すなわち、平日にはカミュ『異邦人』、ヘッセ『青春はうるわし』。休日にはレヴィナス『全体性と無限』、カント『実践理性批判』。今さらヘッセはちょっと恥ずかしいが、手元にあって、短くて、読みやすそうなので。ドイツ文学を原文で読むと、本当に学生時代に戻ったような気分になる。
◆ギリシア語とラテン語はやはり休止。現状においては、英独仏を深める方が現実的だろう。もちろん、その際にギリシア語とラテン語の知識はかなり役立つ。何の慰めにもならないけれど。


【結局】
現象学をめぐる哲学
◆世界名作文学(しばらくは、同時代の日本文学も)
◆哲学・文学の読解と日常会話のための英語、フランス語、ドイツ語
◆自分でもの書くとしたら、須賀敦子を読め