本の覚書

本と語学のはなし

2012-11-06から1日間の記事一覧

竜馬がゆく(八)/司馬遼太郎

大政奉還の実現のために奔走し、事が成った後、中岡慎太郎とともに暗殺される。当初は新撰組の仕業と疑われたようだが、後に見廻組(役目としては新撰組と同じものである)によるものと判明する。 確かに竜馬の政治的役割はここまでという気がする。維新後の…

カンガルー・ノート/安部公房

これが安部公房最後の長編だそうである。死をテーマにしているらしいが、なにやら全て夢の中のような奇妙な話で、到底解釈など受け付けそうにない。けれど、普段はあまりに現実離れした設定を嫌う私が(川上弘美の『蛇を踏む』は途中で投げ出した*1)、かい…