本の覚書

本と語学のはなし

2012-01-24から1日間の記事一覧

辞めどき

教えることによって私の知性も向上するものと考えていた。私の場合、教えることで私自身はどんどんと貧しくなり、枯渇していくようだ。 塾ではどれほど優秀な人間であろうと、点を取ること、試験に合格することしか考えていない。私は試験のために勉強するこ…

『誰がために鐘は鳴る』

●ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』上・下(大久保康雄訳、新潮文庫) スペイン内戦が舞台。実際にヘミングウェイがこの戦争に人民政府軍の義勇兵として加わったことは、歴史の教科書にも書いてある。共和主義者による凄惨な殺戮について、ピラールが長…