本の覚書

本と語学のはなし

2010-06-04から1日間の記事一覧

同性愛文学としての『白鯨』

『白鯨』において鯨は男根の象徴である、と仮定しても的外れではないだろう。白鯨のあだ名モービィ・ディック(実在のモチャ・ディックなるマッコウ鯨に由来する)にしてからが、それを意味し得るはずだ。 航海の前、語り手のイシュメールは宿屋にて、ひょん…