本の覚書

本と語学のはなし

2009-12-09から1日間の記事一覧

H君ふたたび

高校時代の友人のH君*1からハガキが来た。この前のメールで予告してた年賀欠礼かと思いきや、単なる近況報告だった。 引っ越して2カ月、まだ職は見つからず、これから簿記とパソコン操作(エクセルとワード)の職業訓練を受けるつもりとのこと。実家ではなく…

存在の彼方へ

レヴィナスの『存在の彼方へ』(講談社学術文庫)はなかなか進まないし、よく分からない。しかし、時々抜き書きをしていこうと思う。 〈語ること〉の自己背信を代償として、すべては現出する。語りえないもの(indicible)さえが現出する。だからこそ、語り…

『私家版・ユダヤ文化論』

●内田樹『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書) 日本やフランスにおける反ユダヤ主義の記述も十分興味深いのだが、圧巻は何と言っても、ユダヤ人はなぜ知性的なのか、そしてなぜユダヤ人は迫害されるのかに答えを見出そうとする終章である。 わけのわからない…