●長嶋有『猛スピードで母は』(文春文庫) 芥川賞の表題作と「サイドカーに犬」を収録する。タイトルが苦手だ。 親は離婚するか、既にしている。これは長嶋作品の基調であるらしい。「サイドカーに犬」では、家を出た実の母親よりも父の愛人の洋子さんの方に…
●いしいしんじ『トリツカレ男』(新潮文庫) トリツカレ男のジュゼッペとペチカとハツカネズミ、それから死んでしまったタタンの、童話のように描かれたなかなかいい話。 病院で読むにはちょうどよい。 リハビリ中心の治療に切り替えるため、今朝、父はN病…
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