本の覚書

本と語学のはなし

究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック/クリス・アセート

究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

  • 作者:クリス アセート
  • 出版社/メーカー: 体育とスポーツ出版社
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 単行本
 トレーニングについて書かれていることは多くない。オーバーワークを避けること。高負荷で短時間でワークアウトすること。セット間休憩は長めに取ること、などなど。
 あとはほとんど食事とサプリメント、減量の話である。トレーニング以上に間違った認識が(あるいは著者にとって間違いと思われる認識が)巷に横行しているのであろう。
 しかし、これはコンテストを目指す人、もしくはボディビルダー並みのバルク体型になりたいと望む人が読む本であった。私の目指すレベルとはかけ離れすぎている。全てを参考にするわけにはいかない。


 年末には一回のトレーニングで全身を鍛えるか、二分割にするかで悩んでいたが、年が明けてから実践しているのは三分割メニューである。
 三分割といっても、二分割のメニューを三つに分けただけである。一回のボリュームが減り、筋トレ時間も短くなった。集中力が増し、一種目一種目力を出し切れる(筋肉痛は激しいが)。夜勤明けでも気軽に取り組めるので、頻度が増しそうだ。
 デメリットは休養日が少ない分、関節に負担がかかっている気がすること。特に手首があまり強くはないようなので、十分注意しなくてはならない。
 また、連日同じ部位を鍛えることはないとは言え、メインターゲットでなくとも補助的に用いられて疲労する筋肉もある。したがって、その筋肉をメインとして狙うときに疲れが抜けきらないということもありうる。今後よく観察していかなくてはならない。


 私が一番好きな種目はブルガリアンスクワットである。片足を引いて、ベンチの上につま先を乗せる。前方に残ったもう一方の足でスクワットをする。足からヒップにかけてかなりすっきりするはずである。
 これは重りを持たなくてもちょっとハードなので、辛い人はランジで代用してもいいのかも知れない。ベンチや椅子などは必要ない。片足を引くか前に出すかして、前の方の足でスクワットをするのである。足を後ろに引いて、残った足に負荷をかけるバックワードのランジの方が、膝への負担は少ないようである。

世界一使える筋トレ完全ガイド/荒川裕志

世界一使える 筋トレ完全ガイド

世界一使える 筋トレ完全ガイド

 一つの部位を鍛える方法は一つだけではない。自重、チューブ、フリーウェイト(主にバーベルとダンベル)、ケーブル、マシンといくつもの道具の選択があり、それぞれにまた幾つかの異なるアプローチの仕方があることもある。
 この本は、部位ごとに筋トレ種目を集め、その特徴や長所短所を一覧にしたカタログのようなものである。
 私はジムに行ったことがないから、こういうマシンがあるのかという発見が楽しかった。マシンは軌道が決まっているので難しいフォームの習得も必要ないし、他の筋肉の動員を抑えながらターゲットの筋肉をピンポイントで安全に追い込めるという利点がある。
 とは言え、大会に出るためのボディメイクをするわけではないし、結局ダンベルと自重で十分という結論にはなるのだが。

目で見る筋力トレーニングの解剖学/フレデリック・ドラヴィエ

目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

 克明に描かれたイラストによって、筋肉の動きを解剖学的に学ぶことが出来る本。普通の筋トレ本には載っていないような筋肉の名前まで、必要かどうかはともかく、詳細に書き込まれている。
 筋トレが上手くなるには狙った筋肉を意識することが大切だが、そのためにはその筋肉の起止・停止や走行などを知っていなくてはならない。その点で、大変よい参考書である。