本の覚書

本と語学のはなし

TIME October 30, 2017

Time Asia [US] October 30 2017 (単号)

Time Asia [US] October 30 2017 (単号)

  • 発売日: 2017/10/21
  • メディア: 雑誌
 調子の良い時に一旦読み始めてしまえば、多少乱暴な読み方ではあるかもしれないが、けっこうな分量を進めることができる。問題はなかなか重い腰が上がらなことである。
 一か月の遅れを来月上旬までに取り戻せるか。


 時間がないので、簡単に引用できるところを。
 「ライラの冒険」でおなじみの(私は読んだことはないが)フィリップ・プルマンの記事より。ライラの続編として「The Book of Dust」シリーズ第一巻『La Belle Sauvage』が刊行されたのである。

“The meaning of the book is never just what the author thinks it is. It’s a great mistake to rely on the author to tell you,” he says. “We don’t know. The meaning is only what emerges when the book and the reader meet.” (p.45)

 作品の意味は作者が一義的に決定するものでないとはよく言われることだが、更に進んでプルマンは言う。作品と読者が出会ったときに生ずるものだけが意味である、と。

Le Monde diplomatique【購入・フランス語】

Monde Diplomatique [FR] No. 764 2017 (単号)

Monde Diplomatique [FR] No. 764 2017 (単号)

  • 発売日: 2017/11/22
  • メディア: 雑誌
 いつの間にやらアマゾンでも買えるようになっていた。今後も継続的に取り扱うのか否かはよく分からない。毎号欠かさず手に入れたいなら、定期購読専門のサイトで申し込んだ方がいいだろう。
 主に政治や社会を扱っている。リーダーズ・ダイジェストよりも私の関心は向きやすい。
 問題があるとすれば二つ。一つは、フランス語の教材として捉えた場合、文章が堅すぎるきらいがある。一つは、月刊誌とは言っても新聞と同じ体裁である。私の部屋の小さな机で読むには、大きすぎる。


 内容をちょっと紹介。

Île de facto indépendante depuis 1949, simple « province de la Chine » selon les autorités de Pékin, Taïwan devrait -- une première en Asie -- légaliser l’union des couples de même sexe d’ici 2019. Mais, à l’instar de la France de 2012, la population est fortement divisée sur le sujet. La société reste attachée à des traditions culturelles confucéennes telles que la piété filiale et la stabilité de la famille. (p.16)

 台湾で同性婚が認められるという記事のリード文である。
 事実上独立した島であるが、中国は領土の一部とみなしているという紹介から入っているのは、フランスらしいと言うべきか。
 本文は読んでいないが、これを見る限り、台湾世論が分裂している原因は儒教の伝統であるという分析をしているようだ。まあ、大概の伝統は LGBT を認めないだろうから、台湾ではたまたまそれが儒教であったということではあろうけど。
 タイムでは何の断りもなく LGBTQ(最近は Q を加える。Q は questioning または queer を指すようだ)という略語を使う。ディプロではちゃんと « des lesbiennes, gays, bisexuels et trans (LGBT) » と説明してくれているのも面白い。

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2017年11月【振り返り】

転職活動は焦らずゆっくり進めることにした。
▼先月から数年ぶりに手帳を使い始めた。手帳と言っても、学習塾で働くことを想定していたので、文房具メーカーが作っている B5ノートのスケジュール帳である。だが、今はもう塾に応募しようという気はあまりない。


新共同訳聖書。エレミア書、哀歌、テサロニケの信徒への手紙一、テサロニケの信徒への手紙二、テモテへの手紙一、テモテへの手紙二、テトスへの手紙、フィレモンへの手紙を終え、現在はヘブライ人への手紙。


▼ずっと風邪気味で、気分も乗らず、タイムはますます遅れてしまった。
▼リスニングの訓練として相変わらず CNN ENGLISH EXPRESS も用いているのだけど(二か月くらいかけて終わらせるペースにした)、もっとくだけたトークにも親しみたいと思って、「アリー・マクビール」の DVD を見始めた。しかし、字幕の切り替えをするのが億劫である。書籍になっている映画スクリプトを購入し、それを片手にアマゾン・プライムの動画を見ることにした。手始めに、チャーリーズ・エンジェルプラダを着た悪魔
▼就寝時には『新・基本英文700選』、通勤時には『英検1級英単語大特訓』の音声を聞いている。本の方をどうするかは決めかねているが、少なくとも単語は当分繰り返し学ぶべきだろう。
▼最近、就寝時に聞く音声に、英語とフランス語の『とっさのひとこと辞典』も久々に加えた。数を増やしすぎるのはどうかと思うので、まだ様子見である。
▼『基礎英文問題精講』をこつこつやっていたが、基本的な単文の英訳はそれほど問題ない気がする。こういうのは『基本英文700選』を暗記すればだいたい対応できる。そんなわけで中止した。しかし、ライティングの訓練はいずれ何かしらやってみたい。


ヘブライ語ギリシア語、ラテン語、ドイツ語での聖書講読フランス語、英語での小説講読は少しだけ復活。
フランス語の月刊誌を二つ購入してみた(ル・モンド・ディプロマティクは多分今日届く)。小説から雑誌へとシフトするべきか、考えてみなくてはならない。両方とも頑張ろうというのはとても無理。
▼和書は『アベラールとエロイーズ』を読んでいるところ。
▼歴史の参考書はいくつも持っているけど、結局『時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B』『時代と流れのつかめる用語問題集 日本史Bを継続することに落ち着いた。


▼今やっていることは大体このくらいである。


 

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