本の覚書

本と語学のはなし

復活の予感【フランス語】

Rouge Et Le Noir Stendhal (Folio (Gallimard))

Rouge Et Le Noir Stendhal (Folio (Gallimard))

  • 作者:Stendhal
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: マスマーケット
赤と黒〈下〉 (岩波文庫 赤 526-4 9

赤と黒〈下〉 (岩波文庫 赤 526-4 9

Ce n’étais point sans combats que Mathilde avait écrit. Quel qu’eût été le commencement de son intérêt pour Julien, bientôt il domina l’orgueil qui, depuis qu’elle se connaissait, régnait seul dans son cœur. Cette âme haute et froide était emportée pour la première fois par un sentiment passioné. Mais s’il dominait l’orgueil, il était encore fidèle aux habitudes de l’orgueil. Deux mois de combats et de sensations nouvelles renouvelèrent pour ainsi dire tout son être moral. (p.327)

マチルドも何ら内心の闘争を経験することなしに、あんな手紙を書いたのではなかった。彼女のジュリアンに対する気持ちは、最初はどうだったにせよ、やがて、物心ついてこの方ずっと彼女の心を支配してきた自尊心にすら打勝ってしまった。この高慢な冷やかな魂がはじめて激情に動かされたのだ。しかし、自尊心はおさえられても、自尊心から生まれた習慣はどうすることもできなかった。二ヵ月にわたる内心の闘争と初めて知った新しい気持がついに彼女の精神状態をすっかり新しく変えてしまった。(岩波文庫下、p.163)

 スタンダールの『赤と黒』より。
 この部分を書き抜いたのは今読んだところだからで、それ以上の理由はない。ただ、フランス文学のエッセンスが凝縮されたような箇所ではある。


 あまりにも語学を怠けているので、六つの言語を三つのグループに分け(それぞれ古代語と近代語の組み合わせ)、ローテーションで回してみることにした。
 今日はパウロギリシャ語とスタンダールのフランス語。まだリハビリ程度の分量でしかないが、なんだか復活の手応えを感じ始めている。

2016年11月【振り返り】

主日の聖書解説〈A年〉

主日の聖書解説〈A年〉

待降節が始まった。教会歴では2017年度の始まりである。
▼教会には通わないけど、典礼の歩みに合わせて、一年かけて主日の聖書朗読の解説を読んでいくことにした。


聖書 -原文校訂による口語訳

聖書 -原文校訂による口語訳

▼新共同訳で歴代誌下、使徒言行録を読み、エゼキエル書の途中で再びフランシスコ会訳に戻る。
フランシスコ会訳でエゼキエル書、ダニエル書*1ヤコブの手紙、ペトロの第一の手紙を終える。


Amazon プライムの無料体験を試してみる。久しぶりに映画を見た。
▼有料会員にはならない。いろんな特典があるので決して損にはならないだろうけど、映画を見飽きたら、私にはそれほどメリットが感じられない。


▼語学は結局復活せず。たまにちょっと触れる程度。
▼やることが多すぎるのは分かっている。状況を打開する為に和書の併読を減らしてみたり、語学のローテーション制を導入してみたり、タイムの定期購読継続に疑問符をつけてみたり、いろいろやったり考えたりはするけど、まだ機能はしていない。


▼職場に新人が入り(新卒が入るようなところではないので、結構いい年齢のおじさんである)、私が研修を担当することになった。
▼健忘症かと心配になるくらい直ぐに忘れるので、同じことを何度も繰り返して説明している。疲れた。


雑誌

*1:新共同訳の旧約続編に訳出されているダニエル書補遺を含む。すなわち、「アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌」は3章24節から90節(91節aはギリシャ語訳からのつなぎの文章で、91節bからアラム語本の24節に戻る。3章はこれ以降、アラム語本の節番号を括弧に入れて併記する)、「スザンナ」は13章、「ベルと竜」は14章として付加されている。

ジェーン・エア【映画】

ジェーン・エア [DVD]

ジェーン・エア [DVD]

  • 発売日: 2012/12/04
  • メディア: DVD
 Amazon プライムの無料体験で見た映画の中で、一番良かった。
 しかし、原作はまだ読んでいない。原書のペーパーバックも参照用の翻訳も用意してあるが、まだ読んではいない。絶対に原作の方が面白いに決まっているのだから、先に映画を見てしまったのは失敗だったろうか。


 無料期間はまだ半分以上残ってるけど、映画鑑賞はそろそろ止しておこう。